メニーコアCPU の利点を活かすエンタープライズサーバー

AMD Opteronプロセッサ搭載 Dell PowerEdge
デル株式会社

text:小山健治

デルは、業界標準の技術に基づいて設計されたエンタープライズサーバー製品を「PowerEdge」というブランドのもとに提供しており、タワー、ラックマウント、ブレードと多様な形態のサーバーをラインアップしている。

そのラインアップの中でAMD Opteronプロセッサを搭載しているのが、ブレード型の「PowerEdge M915」、ラックマウント型の「PowerEdge R415」「同R515」「同R715」「同R815」、ハイパースケールサーバーの「PowerEdge C6145」の計6モデルだ。インテルXeonプロセッサ搭載サーバーは型番の末尾が「0」であるのに対し、これらのOpteron 搭載サーバーには「5」が割り振られている。

Opteron の採用でCPUコアの
さらなる高密度実装を実現

写真1 IaaS 提供基盤などの用途に適したOpteron 搭載ハイパースケールサーバー「PowerEdge C6145」 写真1 IaaS 提供基盤などの用途に適したOpteron 搭載ハイパースケールサーバー「PowerEdge C6145」

Opteron搭載PowerEdgeの注目すべき特長としては、より多くのCPUコアを高密度に実装できることが挙げられる。同製品群の上位機種(R715、R815およびM915)が採用しているOpteron 6200シリーズは、最大16 個のコアを持つため、2ソケットのモデルであれば32 個、4ソケットのモデルであれば64個のコアを1筐体に実装することができる。

クラウドサービスやHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)、あるいはVDI(仮想デスクトップ)といった、仮想化技術をフル活用する用途では、実コアのスイッチング回数がシステム全体の性能に大きな影響を及ぼす。このため、大規模になればなるほど、コアの多さが有利に働くと言える。

加えてAMDでは、さまざまな省電力テクノロジーをプロセッサに注ぎ込んでおり、Opteron 6200シリーズで1コアあたり5.3W、4200シリーズで1コアあたり4.375Wという低消費電力を実現している。

大幅な性能向上を図った
新プロセッサも選択可能に

こうしたOpteronプロセッサのメリットを最大限に発揮すべく提供されているのが、本稿で取り上げているPowerEdgeのラインアップである。

さらに、AMDからPiledriver(パイルドライバー)コアを採用したAMD Opteron6300シリーズならびに4300シリーズが発表されたことを受け、2012 年12月中旬から下旬にかけ、先に挙げたPowerEdgeの6モデルでも、これらの新プロセッサが選択可能になる予定だ。

Piledriverコアは従来のBulldozer(ブルドーザー)コアと比較し、12~15%の性能向上が図られており、特にJavaの実行速度のベンチマークテストである「 SPECjbb2005」については、最大24%の性能向上を実測したという。これをワット単位で見ると、最大40%の性能向上となる計算だ。

さらなる高性能とTCO削減を求める企業にとって、Opteron搭載PowerEdgeはますます魅力的なプラットフォームとなるだろう。

表1 AMD Opteronプロセッサを搭載した「Dell PowerEdge」各モデルの適した用途
主な用途 最適なモデルと特徴 分類
低消費電力/ 高密度なデータセンター設計 PowerEdge R415(省電力) 小規模ワークロード
1 or 2ソケット
AMD Opteron 4200および4300
クラウド(ビッグデータ) PowerEdge R515
(大容量ストレージ搭載:8HDD or 12HDD、最大37.8TB)
同上
高スループット I/O PowerEdge R715
(拡張性、最大16コアのCPU)
中規模ワークロード
1 or 2ソケット
AMD Opteron 6200および6300
仮想化 PowerEdge R815(2Uサイズ)
PowerEdge M915(ブレード)
大規模ワークロード
2 or 4ソケット
AMD Opteron 6200および6300
IaaS、高密度最適化 PowerEdge C6145
(2Uサイズ、2ノード)
同上
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